両親と奈良へ。【1日目①・滝坂の道】
ずいぶん遅くなってしまいましたが……
新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
残念な曜日配置でなんだかあっという間だった今年のお正月。
みなさんどう過ごされましたか。ゆっくりできました?
私は両親と一緒に、奈良へ旅行に行ってきました。
わが家は父・兄・私と、母以外の家族全員が大の仏像ファン。
なので旅行といえば寺社仏閣巡りです。父と行く時は彼の希望を最優先にしているのですが、今年はどこにするの?と聞いたら
「1日目はね、滝坂の道。春日大社の脇から柳生の里へ出る旧街道なんだけど、雰囲気いいらしいんだよ」と。セレクトが年々マニアックになってきている。。
というわけで新年2日、夜明け前に自宅を出発。
新幹線から外を見ると、こわいくらいの朝焼け。
そして、しょっぱなから問題発生。
滝坂の道は奈良市内側からだとのぼり坂が多くキツいらしいので、まずバスで一番奥の柳生まで行き、そこから戻ってくる感じで歩く予定だったんです。
ところが、京都から奈良へ向かう電車の中でバスの時間を父に聞くと
「1時間に1本くらい出てるってガイドブックに書いてあったから大丈夫」と。
ふーんそっかと答えつつ、何が大丈夫なのかと完全に不安になったのでスマホで調べると
9時46分のは間に合わない。次は……13時34分?!
朝と夕方はたしかに1時間おきに出てるけど、9時台の後からお昼過ぎまでがごっそり空白。おそらく父の見たガイドブックが少し古かったのと、にしても情報の書き方がだいぶ雑だったのと、さらにお正月のため休日ダイヤだったのと。私が確認しとくべきだった……。
奈良駅前から柳生までバスで約50分。13時台のバスまで待っていたら日が落ちるまでに帰って来れない。何より時間がもったいない!ということで、仕方なく奈良市内側からスタートすることに。
父「とりあえず円成寺までは頑張ろう」
私「どれくらいあるの?」
父「10kmくらい。やっぱ3時間はかかるかなあ」
正月早々なんの罰だこれ……とか思いながら歩き始めた滝坂の道、これが想像以上の悪路とのぼり坂で本当にキツかった。
一応古い石畳が敷かれているのだけど表面がでこぼこで逆に歩きにくい。お正月とは思えないほど暖かかったこともあり、山道に入って10分もしないうちに3人とも汗だく。
でも雰囲気は抜群です!うっそうと生い茂る春日山の原生林、道のすぐ横を流れる川の音、苔むした岩のしっとりと鮮やかな緑。
c
景色に気を紛らせながら30分ほど歩いた頃、河原の向こうのに磨崖仏が。
日が昇ると最初にここに陽の光があたることから「朝日観音」と呼ばれるそうですが、実際は中央が弥勒菩薩、両脇が地蔵菩薩。
もう1月というのに、もみじの落ち葉がまだ残っていました。紅葉と呼ぶにはちょっと色がくすんでしまっていたけれど、もみじの葉の重なるさまはやっぱりきれい。
道中唯一の休憩ポイント「峠の茶屋」。昔ここを訪れた武芸者たちが酒代のカタに置いていったという槍や鉄砲が、店内にずらっと並べられているそう。この日は残念ながらお休み、ということで私たちの休憩もおあずけ。。。ひどい
途中、民家と田畑の間を抜ける箇所が。きれいに舗装された道にほっとしたのも束の間、またすぐ山道が始まります。
足元の悪さ、ひどいところはこんな感じ。前日に雨とか降ってなくてよかった
後半は歩くのに精一杯で景色を楽しむ余裕はまったくなし。それでもなんとか10km踏破! 新年からすごい頑張りました笑。
この日最初の目的地、忍辱山・円成寺(にんにくせん えんじょうじ)に到着。
鎌倉時代の仏師・運慶の処女作があることで仏像ファンには有名なお寺です。
次の記事に続きます!